ラ・キャピテル・ド・バロナーク 2016

濃さのある赤ガーネット色の外観。上質な明澄度。

最初は上品で控えめな印象ですが、エアレーションとともに濃厚な小粒黒果実やベルガモット、マジパンを思わせる香りが立ち上がります。アタックから感じられた芳醇さやバランスの良さは味わい中盤まで続き、熟した艶やかな素材感が広がります。タンニンのストラクチュアはしっかりと主張しつつ、すでに十分に溶け込んでおり、全体として素晴らしい調和が保たれています。カンフルっぽさやリコリスのアロマが加わり、アロマパレットにさらなる豊かさをもたらしています。

後味は余韻の長さが素晴らしく、とにかくしなやかな味わいです。

2016

ラ・キャピテル・ド・バロナーク 2016

アッサンブラージュ 50 % メルロ
37 % シラー
10 % マルベック
3 % カベルネ・フラン

樽内育成 1〜2年使用樽内で6ヶ月間。
シャトー・ムートン・ロスチャイルドの古樽を使用。

テイスティングコメント

濃さのある赤ガーネット色の外観。上質な明澄度。

最初は上品で控えめな印象ですが、エアレーションとともに濃厚な小粒黒果実やベルガモット、マジパンを思わせる香りが立ち上がります。アタックから感じられた芳醇さやバランスの良さは味わい中盤まで続き、熟した艶やかな素材感が広がります。タンニンのストラクチュアはしっかりと主張しつつ、すでに十分に溶け込んでおり、全体として素晴らしい調和が保たれています。カンフルっぽさやリコリスのアロマが加わり、アロマパレットにさらなる豊かさをもたらしています。

後味は余韻の長さが素晴らしく、とにかくしなやかな味わいです。

2015年から2016年にかけての冬は、温暖な天候が特徴的でした。冬季シーズン中にドメーヌの気象ステーションが観測した朝霜は5回のみ。気温に関しても平年より1〜2 ℃ 高めの数値でした。2015年11月1日から2016年3月31日の期間の降水量は252ミリメートルで、土壌地下水位の上昇を助けました。

萌芽は早めに迎えました。シラーは3月18日に、4月1日には最後のカベルネ・ソーヴィニヨンでも芽吹きが確認されました。10日ほど早めです。

4月、5月および6月に関しては、降水量は平年並みでしたが涼しく、平均気温は平年より1 ℃ 低い数値を記録しています。このような天候条件のもと、植物には生育の遅れが生じ、花の時期は6月3日から15日にかけて、平年より5日遅れで進みました。

7月、8月および9月は暑く(平年より1 ℃ 高め)乾燥した天候が続き、この時期の降水量はわずか35ミリメートルでした。同時に、ドメーヌの粘土質・石灰質土壌ではこのような干ばつに対する高い耐性が発揮されています。着色は8月4日から22日にかけて進み、ドメーヌでは平年どおりの日程でした。

夏終盤には素晴らしい天候に恵まれ、ブドウの熟度は最適に高まり、衛生状態も完璧でした。収穫は絶好のコンディションのもとで行ない、平年と比べると3日ほど早めに終了しています。

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